Vol.25 お互いの趣味に、女友達を招待する・・・それは、みんな一緒に輝く発見!
同窓会というものがブームとなってもう10年は経つのだろうか。当初は、改めて仄かな恋心が芽生えたりという”ときめき”の効果で、”同窓会は人を若くする”と言う副産物をもたらしたものだけれど、また別の意味でそれは、思いがけない効果を生んでいたようだ。
ある女性4人のグループは、高校の同窓会で20数年ぶりに再会して以来、定期的に会うようになり、やがてお互いの趣味を持ち回りで紹介し合うようになったという。1人は歌舞伎が趣味。1人はオペラ。そして1人はお寺まわり、もう1人は美術館巡りという具合・・・それぞれ全く違う趣味を持っていたことが面白くて、順番にその講釈をしているうちに、それならばお互いの趣味にそれぞれを招待しようと言う話になったのだった。一人一人がその魅力はどこにあるのか、感動のツボはどこなのか、そういうことを他の3人に教えるうち、ならば自分もやってみたいと言う話になり、趣味の交換会が始まった。
だから先月はみんなで歌舞伎に行き、今月はみんなでオペラに行く。さらには鎌倉に行ってお寺まわり。次は折を見て、地方の美術館に旅行をかねて行きましょうと言う話になっている。その結果どうなったか?なぜか4人が4人とも目に見えてイキイキ元気になったと訴えたのだ。
でもなぜ??言うまでもなく新しい感性の扉が開いたから。趣味の始まりには、たまたま何かのきっかけで出会う場合と、そして他者がそこに招いてくれる場合とがある。どこから入っても構わないけれど、他者に招待された場合は、ナビゲーターが入る分だけより理解が早く深く、その醍醐味を知ることができるのだと言う。そうやって大人になってから、新しい感動の目覚めがあると、人は目の輝きが違ってくる。もっと若い頃に出会うのとは違う。人生経験を豊富に積んできたからこそ、感動の度合いが深まってとても良い出会いができるのだ。
次に、それぞれの趣味についてみんなで語り合うこと。それがいかに重要なことかは、そういう機会を持つたびに強く思い知ることになるのだろう。ある意味、文化について語り合うのは、いわゆる世間話や人の噂話の時とは脳における別の部分を刺激するような、思いがけない快感があるはず。言葉によっても人は磨かれる。自分の中に知性の目覚めを感じた時もまた、人の表情が輝きだすのだ。 そしてもう一つ、とても単純に外出の機会が増えること。女同士、同い年であるのも手伝って、みんなきちんとオシャレをして出かけていく、きっと新しい服が欲しくなる。禁断の和服の世界に足を踏み入れてしまうかもしれない。でもそれが美容。着飾る場面が増えること自体が、重要な美容なのだ。
かくして、趣味の幅が人数分だけ増えていく同窓会の延長は、人を驚くほど美しく磨いていた。ついでに言っておくならば、そうした文化が人を磨くのは、ある程度年齢がいってから。人生経験と言う下地ができてからの方が、文化は美に変わりやすいのである。
Vol.24 間もなく人口の半分が、50歳以上・・・閉経後から、改めて美しさを競う 時代が始まる
知っていただろうか?あとほんの5、6年で、日本の人口の半分が”50歳以上”という時代がやって来ること。高齢化に拍車がかかっていることは誰もが知っているが、”50歳以上”という視点で見た時、そんなに多いの?と驚くに違いないのだ。
じつはこの”50歳以上”というカテゴリーが、とても大きな意味を持っている。ズバリ言うなら、閉経の平均年齢は約50歳。
つまり、数年後には日本の女性の半分が、もう閉経していると言うことになる。でも正直、この話題を、多くのメディアはずっとタブー視してきた。
言わずもがなそれは、閉経を境に、女性は女性でなくなる、みたいなひどい言われ方をしてきたから。閉経すると、美しさが一気に減ってしまうという見方があったからなのだ。結果として、女性の多くは”閉経していること”を隠したがる。少しも隠すべきことではないのに、なんだか隠してしまう。閉経に良いイメージなど1つもないのだから当然だ。
でもまさに、そこにあるのはあくまで”イメージ”に他ならない。それが事実とは、だいぶ違うと言う話をしたいのだ。
実際、閉経を迎えた多くの女性が、「特に何も起こらなくて、肩透かしを食ったよう」と証言する。美しさや若さがガクンと減ってしまうようなこともなく、何か大きなトラブルが起きるということもなく。もちろん、女性ホルモンの分泌が低下するのは確か。その減っていく過程で更年期障害も起きるわけで、個人差はあるけれど、何事も起きないわけではない。
しかし女性度がいきなり激減してしまうなどと言う事は、断じてないのだ。中には、閉経して逆に”肌が安定した”と言う人も少なくない。女性ホルモンの乱高下はそれだけでさまざなトラブルをもたらすのは事実だが、でもたとえ低レベルでもホルモンバランスが安定してしまえば、トラブルは回避できるから、じっくりと美しい肌を育んでいくことが可能。だから閉経後の方がむしろキレイになったと言う女性は本当に多いのだ。
けれども、閉経と言うイメージの重みだけで、美しさを自ら諦めてしまう人の方がずっとずっと多いのもまた確か。もちろん衰えは確実にやってくるわけだから、ここで一気に力を抜いてしまったら、がくんと衰えても不思議じゃない。”踏ん張り時”なのは紛れもない事実。だから閉経は、新しいお手入れを始める際のサインくらいに考えておいた方が良いのかもしれない。
うれしいことに女性ホルモンが低下しても、その代わりをしようとする別のホルモンが、ちゃんと女性ホルモンの補填をしてくれる。女の体は本当によくできているのだ。
だからきちんとお手入れしていれば、坂道を転げ落ちるように衰えていくなどと言う事は決してありえない。むしろ安定した大人の美しさが輝きだす。そういうチャンスだと思って欲しいのだ。
ましてや50歳以上が半分と言う時代を目前にして、閉経を恥ずかしがっていること自体が、もう意識として時代遅れ。むしろ、人生の後半をどのように美しく生きるか。それを競う時代になってきたことに、一日も早く気づきたい。
Vol.23 日本一忙しいあの人が証明した 「人はむしろ忙しいほど美しくなる」!
忙しいから、自分をかまってあげられない・・・どんな人も多かれ少なかれ、自分にそういう言い訳をしてきたはず。
そして、女同士、そうよねそうよね、忙しいんだから仕方がないのよねと、暗黙のうちにお互いをかばい合ってきた気もする。こんなに忙しくなければ私だってもっとキレイなはずなのにということを、1つの糧に生きているのかもしれないのだ。
でも最近それは、ちょっと違うのではないかという気がしてきている。以前から、女性の意識は、たった1人の存在だけでガラリと変わってしまうと、そう思ってきたけれど、ある人の存在、ある人の活躍が、今女性の意識を根底から大きく変えようとしている。
いろんな驚きをもたらしてくれた小池東京都知事。大きな風を生み出した分、当然逆風にもさらされ、しかしそんなものには全くめげず、良い意味でのしたたかさを見せつけている人。
でも就任から数ヶ月経った今、1番強く思うのは、あれほど忙しいのに、忙しくないわけがないのに、なぜあんなにいつもキラキラしていられるの?と言うこと。ともかく日本にもこういう女性がいたのだと、しみじみした感動があるくらい。
毎日毎日新しいことをして、毎日毎日話題を提供し、毎日毎日違う服を着ている。それだけとっても、大変な驚きだ。
しかも、着せ替え人形のようにただただ着替えているのではない、その日その日の自分の立場と状況を的確に捉えて、それを服で表現していて、本当に驚かされる。そこまでのエネルギーは一体どこから来るのだろう。
あの忙しさ、あの激務、あの精神的プレッシャー、想像を絶するようなめまぐるしさの中で、なぜあんなオシャレができるのか。ましてや、疲れを知らない。
いつも肌が明るく、冴え冴え生き生きしている。一体どうして疲れが顔に出ないの?奇跡的と片付けてもいいけれど、じつは、忙しいからこそ、キラキラできると言うのも、また人間なのだ。
つまり、こう考えてみる。「忙しいからキレイになれない」は、ひょっとしたら思い込みなのじゃないかと。逆だとしたら?むしろ忙しい方が女は顔に疲れが出ないのだとしたら?
少なくとも、何か明快な目標があるとき、生きがいを見つけた時、信念を持って何かに取り組んでいる時、人はどんなに忙しくても、いや忙しいほどにキラキラするもの。自ら発するものが違うのだと思う。
ましてやそれが何らかの成果を上げていたり、大きな満足感につながっていたりしたら、当然のこととしてエンドルフィンがたくさん出る。それだけでストレスが軽減する。
でも、そういう事って頭ではわかっていても、本当だろうかと言う疑問が一方にあるはず。疲れていれば当然疲れた顔になるのじゃないの?と。
しかしそうでは無いことが、今日本で1番忙しい”あの人の煌き”に明らかになった。目の前でキレイの理由を変えてしまったのだから。
あの人は国会議員だった時よりはるかに美しい。”おそらく物理的な忙しさは5倍、いやそれ以上になっているかもしれないのに、はるかに若返った。
これはもうどうしようもない事実。だからむしろ「やりがいある忙しさが人をきれいにするのだ」と、これからはそう思って生きたい。すると、どんな忙しさもキレイに変わる。
結局は、意識が形を変えるのだから。
Vol.22 知らない国への海外旅行グセは日本にいる時も忙しい、だから立派なアンチエイジングである。
今、ちょっと悲しいことに、世界各国から日本に飛んでいる直行便が、次々なくなる方向にあると言う。
ご存知の通り、今や世界的な日本ブームで、世界中から旅行者が日本に殺到していることは確か。でもそれ以上に、日本から海外に行く人が減り、これまでの直行便が、代わりに旅行者が増えた中国や韓国への便に切り替わっているというのだ。
確かに、今の日本の若者は海外旅行にあまり関心がない。70年代80年代、日本人は大挙して海外に出かけていて、どこに行っても日本人だらけ、そういう時代が本当にあったのだ。
だからそれは、1つの成熟ではあるのだろう。外国へのコンプレックスがなくなった分、日本人としてのナショナリティーが確立したことの表れでもあるのだから。
でも、海外旅行への興味を失ってしまうって、それ自体はとても残念なこと。旅はこれからの人生の質を劇的に高めて、人の命を輝かせる大きな決めてだからである。
海外旅行ばかりしている友人が何人かいる。彼女たちに見事に共通しているのは、いつも生き生きしていて、恐ろしく若いこと。
生きていく悩みなど、何一つないよう。いやきっと何もないのだ。次の旅のことばかり考えているのだから。
ある人は女友達と、ある人はご夫婦で、またある人は、基本的に一人旅と様々だけれど、彼女たちはまさに申し合わせたように口をそろえるのだ。「次に行く国の下調べと、簡単なコミニケーションを取る勉強、それだけで本当に忙しくって」と。
事実、ご夫婦で旅すると言う友人は、約2週間の旅を年6回。1年の4分の1は旅行をしているが、あとの4分の3はその準備。
旅費を捻出するために、日本にいる時はちゃんと節約もするし、4分の3といっても、入念な準備に明け暮れるから、とても忙しい。それは、旅先で1分1秒も無駄にしないために不可欠なことなのだと言う。
どちらも60代で、ひょっとして70代になったらそれほど自由に動けなくなるかもしれないし、今動かなければ70代も動けなくなる。今動いていることが人生を最大限楽しむトレーニングなのだと言う。
だから無理しても、今は延々と歩かなければいけない旅に出かける。ウォーキングシューズを持って。
でもちゃんと高いハイヒールも持って行き、夜はきちんとしたレストランでディナーを取るのがテーマ。つまり、その国その国で、どの程度のドレスアップが美しいのか、そこまでをきちんと調べておくわけだ。
だから旅行中はもちろん、日本にいる時も充実する。それが何よりのアンチエイジングだと、彼女たちは口を揃えるのだ。
鍵は毎回、知らない国に行くこと。だから新しい発見を山ほどさせられる。命がそのたびに新しくなる実感があると言う。
行けば行くほど、もっともっとたくさん行きたくなる。行けば行くほど、もっともっと知らないことがたくさんあることに気づかされる。だから「歳をとってなんていられない」と思う、それ以上のアンチエイジングってあるだろうか?
さあ、もっと旅に出て欲しい。知らない国にもっと興味を持ってほしい。それが素晴らしい長生きにつながるのだから。
Vol.21 疑わない、諦めない、心が素直な人ほど美しくなる・・・その科学的な根拠
たとえば、ただの水も、「これはとてもよく効く化粧水です」と言われて使うと、本当に効いてしまう。まるで濃厚な潤いのように、肌がしとしと潤ってしまうのだという。化粧品効果の約3割は、”暗示効果”だと言われるほど。
だからそれも当然なのかもしれないけれど、それにしても”ただの水”も効いてしまうなんて、まさに「気は心」。それは美容にも通用する話なのだ。
いや逆を言えば、薬にも医学的に証明された”プラセボ効果”というものがあって、「これはよく効く薬です」と、患者に与えることで、痛みを和らげたりする治療は、実際に行われているものだとか。まさにこのプラセボ効果が化粧品でも引き出せるということなのだ。
もちろん逆も言えること。疑って使うと、その分だけ効果が減ってしまう。ましてや、効かない効かないと、文句を言いながら使うと、本当に効かない。
心のままに効果が働く、それが化粧品だとしたらどうだろう。化粧品こそ信じて使わなければいけないのだ。
ちなみに、「ドクターコスメしか効かない」と訴える人がいるけれど、これは1つの真実。そもそもドクターが作る化粧品は、まさしく薬に近く”間違いなく効く”という大前提で作られているはずで、そういう意味での”本物の効果”と、ドクターコスメほど効果は確実という、イメージによる”プラセボ効果”がダブルで効いてしまう。
逆を言えば、それ以外の化粧品を信じることができなくなる。そういう意味でも、ドクターコスメの効果はより確実なのである。
どちらにしても、素直な人ほど化粧品は効く、そうは言えないだろうか?そういうふうに考えてみると、なるほど美しい人は皆、心が素直そう。少なくとも、物事を斜めから見たりはしないタイプ。言いかえれば、ネガティブな心のない人にこそ化粧品は効く。
いつも不機嫌だったり、いつも不満でいっぱいだったりする人には、やっぱり化粧品は効かないように作られているのだ。そういう意味では、キレイになりたいという素直な心、きっとなれるという素直な”自信”も、ことのほか大事。
厳密に言うと、今の自分がキレイという自信より、自分もきっともっとキレイになれるという、未来への自信の方が、より大事。今現在の自分への自信は、キレイを頭打ちにしてしまうけれど、未来への自信は、また新たな美しさを呼び込むから。
そうそう、一番早く、人を老けさせるのが”諦め”であると言われる意味も、そこにある。諦めというのは、自分に対して最もひねくれた心。自分に対して、もっと素直にまっすぐな心で向き合うべきなのだと思う。
暗示にかかりやすい・・・これは、人付き合いにおいても恋愛においても、また世渡りにおいても、あまり良い性分とは言えないけれど、でも美容や健康においては、とても大切なこと。
たとえば食事においても、色とりどりで美しい食卓は、それぞれ少量でも心が満足でき、満腹感で満たされる。そういう暗示こそが、健康に痩せる決め手なのだから。
騙されるべきは騙される・・・大切なキレイの決め手である。